続・高橋セミナー
続・高橋セミナー 第9回 最尤法によるポアソン回帰分析入門 <第5章>反復重み付き最尤法によるポアソン回帰
2020年06月
要約
ポアソン回帰を含む一般化線形モデルに対する最尤法には,2種類の解法がある.伝統的には,重み付き回帰の反復によって最尤解を求める方法である.他方は,第2章で導入したニュートン・ラフソン法による最尤解を求める方法である.手計算の時代から反復重み付き回帰によって,2値反応データから50パーセント致死量を求める方法とし,プロビット法が知られていた.コンピュータの性能向上により,2階の偏微分行列を使うニュートン・ラフソン法による計算も可能となってきた.どちらでもパラメータの推定値は一致するが,パラメータの共分散行列には,若干の相違がある.反復重み付き最尤法は,パラメータ数が増えても対応が容易であり,Excelでの計算には適している.
第5章 目 次 5 反復重み付き最尤法によるポアソン回帰 175 5.1. 反復重み付き回帰 175 5.2. 重み付き回帰の基礎 177 正規方程式 重みを含む行列計算 5.3. 恒等リンクの場合のポアソン回帰 180 初期パラメータの推定 重み付き回帰 反復重み付き回帰(2) 反復重み付き回帰(3) 回帰パラメータについてのワルド検定 尤度比検定 5.4. 対数リンクでのポアソン回帰 186 対数リンク 重み付き回帰(1) 重み付き回帰(2)および(3) 95%信頼区間 2次式のあてはめ 5.5. 対数リンクでオフセットがある場合のポアソン回帰 195 オフセットを含めたポアソン回帰 補正値 反復計算 オフセットを用いた推定 5.6. 2項分布を仮定した(プロビット・補2重対数・ロジット)解析 200 プロビット 補2重対数 ロジット ポアソン・プロビット・補2重対数・ロジット 上限があるシグモイド曲線のあてはめ 文献索引,索引,解析用ファイル一覧 207
添付ファイル
高橋セミナー9_5_反復重み付き_ポアソン回帰_2020_06_06