続・高橋セミナー
続・高橋セミナー 第9回 最尤法によるポアソン回帰分析入門 <第3章>尤度比検定のためのデザイン行列
2020年05月
要約
ポアソン分布を仮定した2群間の尤度比検定については,第1.6節でポアソン回帰による方法を示した.尤度比検定は,身近な2×2の分割表に対する検定の一つとして良く知られおり,ポアソン分布を仮定した2群間の尤度比検定の考え方と対比する.ポアソン回帰を使用して様々な解析を行うためには,回帰分析の基礎となるデザイン行列について習熟し,目的とする比較を行うために適合するデザイン行列を自ら生成することが必要である.そのために,2×2の要因配置型のデータに対してポアソン回帰を行うために必要な各種のデザイン行列について基礎的な考え方に基づいた応用方法を示す.さらに,2本のポアソン回帰直線をあてはめる場合に,切片が共通の場合,傾きが共通の場合,交互作用を検討する場合,別々の直線をあてはめる場合,などに必要なデザイン行列の型の選択方法について示す.
第3章 目 次 3. 尤度比検定のためのデザイン行列 95 3.1. 2×2の分割表に対する尤度比検定の基礎 95 3.2. 一般化線形モデルで二項分布を仮定した2群間比較 104 3.4. 2×2の要因配置モデルに対する各種のデザイン行列 108 3.5. 2本の回帰直線に対する各種のデザイン行列 119 3.6. オフセットを含む対数リンクでの2本の2次曲線のあてはめ 125 文献索引,索引,解析用ファイル 一覧 135
添付ファイル
高橋セミナー9.3_尤度比検定_ポアソン回帰_2020_05_08 takahashi09-03(2020-05).zip