続・高橋セミナー
続・高橋セミナー 第6回 一般化線形モデルをExcelで極め活用する-プロビット法・ロジット法・補2重対数法-
2017年08月
要約:
2017年3月の日本計量生物学会・年会で「一般化線形モデルをExcelで極め活用する」と題して一般演題で発表を行なった.この際の6ページ分の抄録と発表に用いたパワーポイントを元に第6回目のセミナーを行なう.
一般化線形モデル(GLIM)の解を求めるためには,反復重み付き回帰,あるいは,情報行列を用いた反復計算による最尤法による解析が必要である.しかし,最尤法の計算過程は煩雑であり,統計ソフトに計算を委ねるのが一般的である.その結果として多くの成書では,計算過程をブラックボックスとして扱い,統計ソフトの使い方と結果の解釈を主体とする記述となりがちである.そこで,解を求めるための煩雑な反復計算の過程をExcelにより可視化することにより最尤法について理解を深め,統計ソフトが対応していない種々の実用上の問題に対して解決の糸口を提示する.成書でGLIMの理論を学習する際に,自らExcelで計算を行い,計算結果を追試することは,理論を正しく理解できているかを確認するために有益である.統計ソフトが対応していない種々の応用上の課題を,統計ソフトの出力をExcelに取り込み再利用することよって実現できる.第6回目のセミナーとしては,二値反応に対する用量反応関係にシグモイド曲線をあてはめる方法に特化する.
添付ファイル
続高橋セミナー6_一般化線型モデル takahashi06(2017-08).zip